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和室の内窓で障子処分したくないが併用できる?

和室の内窓で障子処分したくないが併用できる?

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和室の寒さや結露にお悩みで、断熱性を高めるために窓回りのリフォームを検討される方は多くいらっしゃいます。
しかし、長年親しんできた和室の風情を感じさせる建具には愛着があり、和室の内窓を導入する際も、障子は処分したくないとお考えになるのではないでしょうか。
そのようなとき、新しい設備と古い建具をうまく併用することは可能なのか、気になるところかと思われます。
本記事では、和室に内窓を取り付けつつ、既存の障子を残して両立させるための条件や、具体的な設置方法について詳しく解説します。
この記事をお読みいただくことで、和室の美しいデザインを保ちながら、一年中快適に過ごせる空間づくりのヒントが見つかると考えられます。

既存の障子と内窓の併用は条件次第で可能です

既存の障子と内窓の併用は条件次第で可能です
和室のリフォームにおいて、和室、内窓、障子を対象とし、古い建具を処分したくない場合の併用については、一定の条件を満たせば可能とされています。
多くの場合、窓の断熱性を高めるとなれば、今ある建具を取り外して新しいものに交換しなければならないと思われがちです。
しかし、既存の窓の構造や取り付けスペースに十分なゆとりがあれば、障子を撤去することなく内窓を追加することができます。
つまり、最新の断熱設備を取るか、和室の風情を取るかという二者択一ではなく、窓回りの寸法や納まり次第で両立できるというのが結論です。
ただし、すべての和室で必ず併用できるわけではないため、ご自宅の窓枠の状況を正確に把握することが重要となります。

設置の可否は窓枠の奥行き寸法で決まります

設置の可否は窓枠の奥行き寸法で決まります
和室において、既存の障子と新しい内窓を同時に使用できるかどうかは、外側の窓(アルミサッシなど)と手前の障子の間にあるスペースの広さに依存します。
ここでは、なぜ奥行きの寸法が重要になるのか、その理由について詳しく解説します。

内窓を収めるための専用スペースが必要だからです

内窓を設置するためには、既存の窓枠(木枠)に内窓のレールを取り付けるための平らなスペースが必要です。
一般的な内窓の製品を取り付けるためには、おおよそ7センチから8センチ程度の奥行きが推奨されています。
外側の窓ガラスから、障子が動くためのレール(敷居・鴨居)までの間にこの十分なスペースが存在していれば、障子の動きを妨げることなく内窓を独立して設置することが可能です。
外窓と障子の間に内窓本体がすっぽりと収まる空間があることが、併用を実現するための絶対条件となります。

障子の敷居や鴨居はそのままでは使えません

「現在障子が走っている溝(敷居や鴨居)に、内窓をはめ込めばよいのではないか」とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、内窓は専用の枠とセットで気密性を高める構造になっているため、木製の敷居や鴨居の溝をそのまま利用して取り付けることはできません。
もし、障子が走っている位置に内窓を設置しようとすれば、既存の敷居や鴨居の上に内窓の枠をかぶせるように施工することになります。
この場合、同じ位置で障子を使い続けることは物理的に不可能となるため、結果として障子を手放さざるを得なくなります。

干渉を防ぐための事前確認が欠かせません

たとえ寸法上はスペースがあるように見えても、実際に内窓を設置した際に問題が起きないかどうかの確認が必要です。
例えば、外窓のクレセント錠(鍵のつまみ)の出っ張りが内窓のガラス面に当たらないか、または内窓の取っ手部分が手前の障子に干渉しないかといった細かい納まりが影響します。
障子を開け閉めする際に内窓のフレームとぶつかってしまっては、日常的な使用に大きな支障をきたします。
そのため、専門業者による現地での正確なミリ単位の採寸と干渉確認が必須とされています。

状況に合わせた3つの設置ケースと対策

実際の施工現場では、ご自宅の窓回り状況に合わせてさまざまな対応がとられます。
ここでは、読者の皆さんがご自身の状況と照らし合わせやすいよう、よくある3つのケースとそれぞれの対策についてご紹介します。

窓枠の奥行きが十分にありそのまま設置できる場合

もっとも理想的なのは、外側の窓と障子の間に、内窓の枠を取り付けるための十分な奥行き(約7〜8センチ以上)が確保されているケースです。
昔ながらの本格的な和室や、壁に厚みのある造りの住宅などでは、このスペースが広く確保されていることがあります。
この場合は、既存の障子には一切手を加えることなく、外窓と障子の間のデッドスペースに内窓を新設します。
外側から順に「外窓」「内窓」「障子」という三重の構造になり、和室の趣を完全に残したまま、劇的に断熱性能や防音性能を向上させることが可能です。
冬場の冷え込みや窓ガラスの結露にお悩みの方にとって、非常に満足度の高いリフォームとなります。

奥行きが不足しているがふかし枠で解決する場合

外窓と障子の間のスペースを測ってみたところ、数センチしかなく、内窓の枠が収まりきらないというケースも多く見られます。
しかし、奥行きが足りないからといって、すぐに併用を諦める必要はありません。
このような場合には、「ふかし枠」と呼ばれる補助部材を使用することで解決できる可能性があります。
ふかし枠とは、足りない奥行きを手前側(室内側)に延長して、内窓を取り付けるための土台を作る部材のことです。
ただし、ふかし枠を取り付けることによって内窓の位置が室内側にせり出すため、それに伴い障子の位置もさらに手前へ移動させる工事が必要になることがあります。
大工工事などを伴うことで費用や工期が追加される可能性がありますが、どうしても両立させたい場合の有効な手段として提案されています。

和紙調ガラスの内窓に置き換える場合

構造上の問題やスペースの都合で、どうしても既存の障子と内窓を同時に設置することが不可能なケースも存在します。
また、ふかし枠を用いた大掛かりな工事を避けたいと考える方もいらっしゃいます。
そうした場合の代替策として近年非常に人気を集めているのが、「和紙調ガラス」や「格子付き」が採用された和室専用デザインの内窓です。
これは、ガラス自体に和紙の風合いが施されており、さらに木目調のフレームや格子を組み合わせることで、見た目はまるで本物の障子のように仕上がる製品です。
既存の障子は撤去することになりますが、和室の落ち着いた雰囲気や柔らかな光の入り方はそのままに、障子紙の張り替えという定期的なメンテナンスの手間から解放されるという大きなメリットがあります。
断熱・結露対策に優れているだけでなく、お手入れのしやすさから、あえてこちらを選択される方も少なくありません。

和室の雰囲気を保ちながら快適な空間を実現できます

ここまで、和室の内窓について、障子は処分したくないというご希望に対して、併用するための条件や方法について解説してきました。
記事の要点は以下の通りです。

  • 外窓と障子の間に十分な奥行き(スペース)があれば、既存の障子と内窓は両立できる可能性があります。
  • 設置位置や窓の部品が干渉しないか、ミリ単位での現地採寸と確認が重要とされています。
  • 奥行きが足りない場合でも、「ふかし枠」を活用することで設置面を拡張できるケースがあります。
  • 万が一併用が難しい場合でも、和紙調ガラスを用いた内窓を選べば、和室の風情を損なわずに断熱性を高めることができます。

また、一定の断熱性能を満たす内窓の設置工事は、「先進的窓リノベ事業」などの国の補助金制度の対象となることが多くあります。
補助金を上手に活用することで、費用負担を抑えながら、冬も暖かく結露の少ない快適な和室へとリフォームすることが期待されます。

専門業者への相談が理想の和室づくりへの第一歩です

ご自宅の和室について、「この窓枠の寸法で設置できるのだろうか」とご自身で悩まれるお気持ちはとてもよく理解できます。
寸法や納まりに関する判断は非常に専門的であり、わずかな違いで施工方法が大きく変わることも珍しくありません。
そのため、まずは窓リフォームの実績が豊富な専門業者さんへ現地調査を依頼されることをお勧めいたします。
専門家であれば、ご自宅の窓の状況を正確に見極め、ご予算や「既存のものを大切にしたい」というご希望に寄り添った最適なプランを提案してくれるはずです。
補助金の活用などについても最新のアドバイスを受けることができますので、ぜひ一度、気軽な気持ちでプロフェッショナルへ相談してみてはいかがでしょうか。
和室の美しい風情を残したまま、冬も夏も快適に過ごせる理想の空間が手に入ることを願っております。