
内窓のリフォームを検討する際、LIXILの「インプラス」という製品を耳にすることが多いのではないでしょうか。
しかし、カタログやウェブサイトを見ると、「インプラス for Renovation」と「通常版のインプラス」があり、どちらを選ぶべきか迷ってしまう方もいらっしゃると思われます。
せっかく費用をかけて内窓を設置するなら、ご自宅の雰囲気や目的にぴったり合ったものを選びたいものです。
この記事では、両者の明確な違いや、それぞれの製品がどのようなご家庭に向いているのかを客観的な視点から詳しく解説します。
最後までお読みいただくことで、ご自身の理想とするお部屋作りに最適な内窓を、自信を持って選べるようになります。
インプラス for Renovationと通常版の決定的な違い

結論から申し上げますと、「インプラス for Renovation」と「通常版インプラス」の違いは、断熱性や遮音性といった基本性能にはありません。
両者の最大の違いは、デザイン性、選べるガラスの種類、対応できる窓の形式、そして価格帯にあります。
LIXILの公式情報でも、断熱性能および遮音性能については両者で同等であると明確に案内されています。
したがって、どちらの製品を選択しても、内窓に期待される「冬の寒さ対策」「結露の軽減」「防音効果」は十分に得られると考えられます。
なぜ両者で異なる特徴が設けられているのか

基本性能が同じである理由
内窓の断熱・防音効果は、既存の窓と内窓の間に生まれる「空気の層」によってもたらされます。
この空気層を確保し、気密性を高めるという基本的な構造は、どちらのシリーズでも同じです。
枠を専用のねじでしっかりと固定し、ガラスをはめ込むという施工方法も共通しています。
そのため、基本性能そのものに差が生じることはありません。
デザイン性に特化したシリーズの誕生背景
近年、住宅の省エネ化や補助金制度の充実により、内窓リフォームの需要が急速に高まっています。
その中で、「性能だけでなく、お部屋のインテリアに馴染む美しい内窓が欲しい」という声が多く寄せられるようになりました。
通常版のインプラスは、一般的な住宅に合わせやすい標準的なデザインとカラー展開となっています。
一方で、「インプラス for Renovation」は、こだわりのリノベーション空間や古民家、モダンなインテリアに調和するように、木目調やアイアン調といった質感に徹底的にこだわって開発されました。
対応する窓の種類が限定される理由
通常版は、引違い窓だけでなく、FIX窓(はめ殺し窓)、開き窓、テラスドアなど、住まいの中のあらゆる窓に対応できるように設計されています。
対して「for Renovation」は、意匠性を極限まで高めた結果、主力の引違い窓を中心としたラインナップに限定されています。
特殊な形状の窓には設置できない場合があるため、事前の確認が必要です。
選び方の参考になる具体的な3つの比較例
インテリアの完成度を追求するリビングの場合
リビングは家族が集まり、来客を迎える大切な空間です。
無垢材のフローリングや、アイアンの家具で揃えたこだわりのリビングであれば、「インプラス for Renovation」が適していると思われます。
- 現代のインテリアトレンドに合わせた厳選された全4色のカラーリング
- 通常のガラスだけでなく、アンティーク調などの「デザインガラス」が選択可能
- 窓枠自体がインテリアの一部として美しく機能する高い質感
ただし、同条件で比較した場合、価格は通常版よりも高めになる傾向があります。
家中すべての窓を総合的に断熱したい場合
リビングだけでなく、寝室、廊下、トイレ、浴室など、家全体の断熱性能を向上させたい場合は、「通常版インプラス」が非常に有利です。
- 引違い窓以外の多様な窓枠(FIX窓や開き窓など)に幅広く対応
- お部屋ごとの既存の窓枠に合わせやすい豊富なカラーバリエーション
- 複層ガラスやLow-E複層ガラスなど、用途に応じたガラス選びが可能
補助金を活用した効率的なリフォームの場合
現在、国や自治体による「先進的窓リノベ事業」などの補助金制度が充実しています。
これらの補助金は、一定の断熱基準を満たす窓であれば、通常版でも「for Renovation」でも対象となるケースがほとんどです。
補助金を活用して実質的な負担額を減らしつつ、こだわりの空間であるリビングには「for Renovation」を、その他の人目に触れにくい個室には「通常版」を採用するといった、ハイブリッドな導入計画も賢い選択肢と言えます。
ご自身の目的に合わせた最適な内窓選びを
本記事では、「インプラス for Renovation」と「通常版インプラス」の違いについて解説しました。
重要なポイントを改めて整理します。
- 断熱性、遮音性、結露軽減などの基本性能は両者で同じです。
- 「for Renovation」は木目や金属調の質感を追求し、デザインガラスも選べる意匠性特化型です。
- 通常版は幅広い窓の種類に対応し、カラー展開やガラスの選択肢も機能性に優れています。
- 価格面では「for Renovation」の方が比較的高価になる傾向にあります。
快適で美しい住まいの実現に向けて
内窓の設置は、冷暖房効率を劇的に向上させ、日々の光熱費の削減や結露のストレスから解放されるなど、非常にメリットの大きいリフォームです。
デザインにこだわり抜きたい空間には「インプラス for Renovation」を、機能性や幅広い対応力を求めるなら「通常版」を選ぶことで、失敗のないリフォームが実現できると考えられます。
まずは、ご自宅の窓の採寸や、カタログでの色味の確認など、小さな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
専門の施工業者に現地調査を依頼し、どちらのシリーズがご自宅に最適かアドバイスを受けることも強くおすすめいたします。
快適な温度と静けさ、そして美しい空間が両立する理想の住まいが、あなたを待っています。